ポジティブの落とし穴。

江藤恭子です。

昨日は、

『トータルライフ☆ブロックバスター』セッションを

女性起業家さまにご提供しておりました。

その方は、初めて私のセッションを受けられた方です。

その方のセッションをしていて、

気が付いたことをシェアさせていただきます。

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とてもチャレンジ精神に溢れた方で、

ビジネスもポジティブに楽しみながら、

20代からビジネスを立ち上げ、

10年以上起業家としてご活躍の女性です。

逆境をバネにしてビジネスが出来るタイプの方です。

でも私は、この女性起業家さまの、

ポジティブなものの考え方や、

ハッピーな感情について、

セラピストとしての経験から、

ある種の違和感を感じました。

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困難な状況の中でも、

ハッピーな感覚を探したり、

見つけたり、

それを創り上げて、

楽しみながらビジネスや生活の出来る人は

とてもポジティブな人として捉えられます。

確かにそうですし、それは素晴らしい資質です。

ただ、そういう資質を持った人の中には、

自分自身のネガティブな経験や出来事には、

向かい合うことや、直視することが出来ず、

ネガティブな感情は感じないようにフタをして、

押し込めて閉じ込めてしまう方がいるのです。

「無かったこと」にしてしまう人もいます。

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エニアグラムの7番、

という種類の人達がそうなのですが、

この人達は人生を楽しむ達人です。

でも重苦しいことには向かい合えないのです。

それの何が不都合なのか?

と言われるかもしれませんね。

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ポジティブな考え方や、

行動のとり方が問題では無いのです。

例えば、ポジティブな考え方や行動の原動力が、

自分の為では無く、

誰か他者への気遣いから始まっていて、

ハッピーでいることも、誰かへの気遣いで、

本当は、自分自身は傷ついた経験をしているのに、

そのことは「無かったこと」にして「押し込めて」「忘れて」いて。

本当は無理をしているのに、

無理をしているという自覚は全くないまま、

ハッピーや楽しい感覚を、

自分の無理や傷の上に置いて、

そのポジティブな感覚の中で生きてゆくので、

気が付かないうちに、

無理をし続けては、

疲れ果ててしまったり。

それが続くと、自分の本心が解らなくなり、

どんなものを得ても、

「本当に欲しいものではないのでは?」

と思ったり、

得てきたものに価値を感じられなくなったり…。

ということがあったりすることがあるのです。

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一見、ポジティブに見えて、

実は破滅型だったりする人も、

このタイプの中にはいます。

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ポジティブの陰に隠れた傷や無理が、

思わぬ人生とビジネスのブロック(=障害)に

なっていることが実は多いのです。

ポジティブな感覚でいることが、

実は生き残ってゆく為の、

サバイバルパターンだったりすることもあるのです。

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つまり、傷や辛さを直視できないので、

喜びや幸せを創り出して、

痛みを感じないようにするのです。

でも、傷や痛みが「無い」訳ではないのです。

傷の手当てをするとき、

消毒をしたりすると「痛い」ですよね?

痛くても、手当は必要なのです。

でも、手当てをせずに表面を塞いでしまったら…。

やがて傷のことは忘れ去ってしまいますが、

傷は治らず、時間をかけて大変なことになります。

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時に私のセッションは、

その塞いだ傷のフタを開けて、

手当てをする、手術をするようなことがあります。

その時は痛いかもしれませんが、

本当の意味でのケアをすることで、

心の傷が治癒して、健全な状態になり、

その人本来の状態になることで、

ビジネスや人生に新しい流れが生まれます。

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最後まで読んでくださって、

ありがとうございます。

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